【第190号】そうじの力で培ったことの発揮の場がコロナ対策|石見交通(株)

そうじの力だより第190号支援事例紹介そうじの力で培ったことの発揮の場が、コロナ対策~モノを減らすこと、決めたことを実行すること、皆で協力し合うこと~島根県西部で路線バスと長距離バスを運行する石見交通(株)。他にも、旅行代理店やガソリンスタンドなど、8つの関連会社を擁する総員320名の企業グループです。8年前から、グループ全体で「そうじの力」に取り組み、各事業所単位、もしくは合同で、積極的な活動が行われています。このコロナ禍において、お客様を運ぶバス事業者として、感染対策はとても重要な仕事になっています。同社では、コロナ対策を「そうじの力」の活動に取り込み、熱心に取り組んでいます。たとえば、経理部。これまでも、整理=つまり不要なものを捨てることで、スペースが拡がり、作業効率の良い職場が作られてきました。特に、書類の整理が進み、デスクの上には何もない「机上ゼロ」や、キャビネの扉を取り外して、中身を露出させ、外から中身がわかりやすく取り出しやすい「ドアゼロ」など、特徴的な取り組みが行われています。その中で、書類を電子化することで、「モノを介した接触=感染リスク」を減らすことにつながることに気づき、これまで郵送で送っていた書類をPDF化してメールで送るなど、電子化を進めています。また、万が一、社内で感染が疑われPCR検査を受けることになった社員が出た場合に備えて、感染ルートを特定し、濃厚接触者を割り出すためのヒアリングマニュアルを作成しました。そして、このマニュアルを使っての模擬訓練も行って、実際に感染者が出た場合にも、正確に遅滞なく調査ができるように、備えています。営業所においては、バス車内の清掃活動を続けています。車内の換気扇は、ファンを取り外して、羽根の一枚一枚も丁寧に拭きあげます。座席の座面を取り外し、座面の裏側もキレイにそうじします。もちろん、消毒作業もしっかり行っています。運転士の有志が呼びかけて、シフト勤務で待機中の運転士や、事務員なども参加して、皆で協力して車内清掃に取り組んでいます。といっても、一人あたりの参加時間は1015分程度で、入れ替わり立ち替わりの作業なので、累計18名もの参加者がいても、「三密」は回避できています。また、ある営業所では、管轄区域のあるバス待合所が老朽化し、リフォームすることを発案しました。すると、市が材料代を負担してくれることになり、さらに、地元の住民の方や大工さんなどが一緒に作業をしてくれて、会社の枠組みを超えて、地域一体となってリフォーム工事をすることができたそうです。また、同社では、石見銀山世界遺産センターの受託運営も行っているのですが、センターでも会社の枠を超えた活動が行われています。「鞆の浦」という、世界遺産に認定されている港があるのですが、その鞆の浦周辺の道路やトンネル、案内看板などのそうじをしたそうです。本来、遺産センターは、センターの建物および周辺の管理運営が仕事ですから、そこまでする必要はないのです。しかし、同社社員の発案は、実際に世界遺産の現場に行ってそうじをすることで、現場がキレイになるだけでなく、自分たち自身がその現場の良さを知ることができ、訪れたお客様たちに、自信をもってお勧めすることができる、というものでした。同社の小河英樹社長は、「そうじの力で培ってきたことを発揮する場が、まさにコロナ対策だった。モノを捨てること、決めたことを実行すること、皆で協力し合うことなど、すべてがコロナ対策に生きている」と仰っています。このたび同社では、「そうじの力」の活動の軌跡をコンパクトにまとめた小冊子を制作されました。社員の皆さんの表情がイキイキとして、とても素敵な小冊子です。ご興味のある方に差し上げますので、ご希望の方は、送付先と希望冊数を明記のうえ小早までご連絡ください。          (小早)今月の読書から『「アメリカ」の終わり』山中泉~アメリカはすでに、内戦状態に入った~ 在米30年の日本人経営者が、現在アメリカで起こっている現実を語っています。コロナ禍と大統領選挙によって、アメリカは内戦状態に入った、とのこと。以下、引用します。〈このブラック・ライブズ・マター(BLM)は、一般的には「黒人の命は大事だ」というスローガンだと思われているが、正確ではない。(中略)実際には、このような黒人差別反対運動という誰も異論を唱えることのない主張を建前として、過激な破壊活動、社会システムの破壊、警官隊への投石、火炎瓶の投下、警察署やパトカーへの放火、一般商店の破壊、略奪、放火、市民たちへの暴行を行っているのが実態だ。現在、BLMは米国最大の圧力団体になっている。〉〈現在、テレビ媒体の90%は6社によって支配されている。(中略)この6社中5社がリベラルで、民主党支持、反トランプとなる。保守系メディアは、フォックスニュースを持つNews-Corpだけである。〉〈ジョージ・オーウェルが全体主義の近未来を書いた「1984」の管理社会がアメリカで始まっている。以前からフェイスブック、ツイッター、グーグルは、自ら支援してきた民主党に対決してきたトランプ大統領と共和党議員、保守派トランプ支持者たちのアカウントを「検閲」して、それら反対陣営の主張を「ファクトチェック」をしたと称し事実ではないとして削除してきた。(中略)すでに中国やかつてのソビエト連邦では常態化されてきたメディアの検閲。今回は、ソーシャル・メディアによる検閲が始まっている。〉〈米公衆衛生責任者や州知事たちは「コロナのすべての原因を止める」と語っているが、これは社会を破滅に導く。以前行われたようなロックダウンを再開することは、恐ろしく社会にダメージを与える。さらに深刻なことは、6月には18歳から24歳までの若者の25%がこのロックダウン中、自殺を考えたことがあるという統計が出ている。「ロックダウンというのは、金持ちの贅沢」という側面がある。つまり富める者よりもワーキングクラスが、はるかに大きいダメージを受ける。〉〈過去10年間にさまざまなウィルスが出現しました。(中略)いつもパターンは同じでした。恐怖に満ちた予想が発表されて、死と破壊の恐怖の報道が流されます。(中略)そして次の段階はワクチンが開発されます。(中略)ワクチンが救世主のように描写されるのです。〉〈アメリカは現在、二つの戦いに直面しているという見方がある。一つはアメリカ内部の敵、そしてもう一つは外部の敵。アメリカ内部の敵に関しては、過激な主張でアメリカの憲法や民主主義を否定し、この国を全体主義の方向へ持っていこうとしている左派勢力だ。そして外部の敵は、ロシアやイランもあるが、最大の脅威は中国共産党政府だ。〉 決して対岸の火事ではありません。わが事として捉えるべきでしょう。  (小早)株式会社そうじの力  そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ=環境整備”を通じた「企業風土改革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月1回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第190号 2021(令和3)年5月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町307-1 TEL:050-3709-2333  FAX:050-6868-2721  メール:info@soujinochikara.com