【第193号】社内の雰囲気が明るくなってきた|(株)森田石材店

そうじの力だより第193号支援事例紹介社内の雰囲気が明るくなってきた~楽しみながら、心を磨く~兵庫県丹波市に本拠を置く(株)森田石材店。創業101年の、老舗石材店です。ここで3年前から「そうじの力」の活動が継続しています。導入した動機について森田茂樹社長は、「机上ゼロにあこがれていた」と語っています。ごちゃごちゃした社内を、スッキリさせたい、という気持ちだったのでしょう。そうしたごちゃごちゃに起因するミスやクレームを減らしたい、という想いもあったと思います。この3年間で、物理的な環境整備がグッと進んだのはもちろんですが、ここに来て、社内の雰囲気が以前とはずいぶんと変わってきました。3年前は、とにかくモノが多かったのです。同社の扱う石材は、腐りません。そのため、倉庫をはじめ、敷地内のあちこちに石材の在庫が積み上げられていました。まずはそれらの石材の中で、長年使用実績のないものや、出る見込みのないものを、捨てることから始めました。仕分けした石材を捨てようとすると、当時の会長に、「何しとんのや!」と怒鳴られたこともありました。それでもくじけず、少しずつ石材を整理していきました。おかげさまで、敷地内には、出る見込みのある石材のみがストックされ、不良在庫は、ほぼゼロになりました。敷地内は広くなり、今まで雨ざらしだったトラックが、屋根の下に駐車できるようになりました。入荷してきた石材を検品するスペースがしっかりと取れるので、安全でミスのない作業が行える環境になりました。石材を加工する工場においても、不要な工具を捨て、必要な工具は、誰もが分かるように整頓しています。かつては、あちこちにモノが置かれて、通路も確保できないような工場でしたが、今はモノが少なくなり、しっかりと通路が確保できています。事務所においても同様に、モノを捨てることから始めました。たとえば、販促用のパンフレット類。大量に発注したものの、使い切ることなく積み上げられていたものを処分し、適正な在庫量のみをストックしておくことにしました。各人が手元に持っていた事務用品は、いったん全部出して、余計なものは捨て、必要なものは一箇所にまとめて全社で管理するようにしました。こうして、それなりに物理的な環境整備は進んでいったのですが、社内の雰囲気は、導入当初からあまり変わりませんでした。その間、人の出入りもそれなりにありました。ところが、ここ一年ほどで、ずいぶんと雰囲気が変わってきたのです。以前のように、「なんとなく」とか「仕方なく」という感じから、自分事として、楽しみながら取り組んでいる感じが見えるのです。工場においては、老朽化して段差があった床面を、コンクリを打って段差をなくし、床面をフラットにしました。さらに、以前はコンクリの打ちっぱなしだった床面を塗装しました。これにより、通路が分かりやすくなったのはもちろん、工場内も明るくなりました。自分たちが作業しやすいように、そこここに工夫改善が見られます。事務所においても、以前はキャビネの前に目隠し代わりに掛けられていたホワイトボードが撤去され、キャビネの中身が露出するようになりました。以前は、こうしたことに対して結構な抵抗があったのですが、現在ではとてもオープンな雰囲気になっています。どの会社でも、「自分の領域を侵されたくない」という防御反応があるものです。同社にも、当初はあったその空気が、活動の進展とともに消え、代わりに、皆で楽しく改善していく空気になっています。来年は、コロナの影響で延期になった「そうじの力全国大会」を同社で開催します。今から楽しみです。  (小早)今月の読書から『ゼロコロナという病』藤井聡・木村盛世~必要のない自粛が、日本を滅ぼす~ コロナ対策については、ずっと疑問を持っていました。インフルエンザと同等の感染症に対して、なぜかくも極端な防御策を講じなければならないのか。本書にその答えが載っています。〈新型コロナウィルスは新しいタイプの風邪です。風邪をゼロにするなんて考えは無茶苦茶です。〉〈実は2020年はじめ頃に私にも「モーニングショー」から出演依頼がありましたが、その時すでに番組関係者は「この話題は長引きますよ。この新型コロナ、ガンガン煽って、ガンガン行きましょう」という趣旨のことを言っていました。〉〈感染者数が減っていくようになるのは、緊急事態宣言を出したことが原因じゃないんです!宣言なんかとは無関係に、「勝手に」「自然に」感染者数は減っていく、っていうのが、日本のコロナの感染拡大・収束パターンなんです。(中略)データを虚心坦懐、普通に眺めれば、「自粛したら、感染者が減る」なんて効果は全然存在しない、としか言いようがない。〉〈はっきり分かったことは、この「新型コロナ」は多くの人にとっては、軽症であったり、無症状であったりしますが、ごく一部、高齢者や既往症がある方に重症者が出るということです。(中略)感染力や致死率で見た場合、例えばSARSやMERSなどの強力な感染症とは明らかに違うことが分かっています。そうである以上、コロナ対策は「重症化しやすい、高齢者や既往症患者」を保護することをメインにすべきなのです。それ以外の人たちは基本的には交通事故以下の死亡率ですから、気を付けつつも普通に生活していいのです。〉〈若者のコロナ死亡率は極めて低い。それなのになぜ、20代以下の若者全員から通常の生活や学びの機会を奪わなければならないのか。(中略)新型コロナを心配しなければならないのは、主として高齢者です。感染しないよう、外出や会食などを我慢しなければならないのは本来、重症化の危険性が高い高齢者であり、医療的にも高齢者のケアを中心に考えておけばいい。それをせずに、なぜ若者にここまで我慢を強いなければならなかったのか、私は今も疑問に思っています。〉〈日本は約160万の病床がありますが、その中でコロナ病床は約3万床。つまり、コロナ対応病床は全体のたった1.8%ですよ。この間、政府、地方自治体、厚労省、日本医師会は国民に「自粛」を強要しているにもかかわらず、コロナ病床を増やす対応をまったくしていなかったのです。(中略)政府が緊急事態宣言を出さざるを得ないのは、病床の確保ができていないからに尽きる。(中略)そもそも東京には1400万人もの人が住んでいるのに、重症者病床が200床しかないってどういうことですか、と誰もが思うでしょう。〉 どんな政策でも経営でも、感情論ではなく理性的な判断が必要ですね。(小早)株式会社そうじの力 そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ=環境整備”を通じた「企業風土改革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月1回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第193号 2021(令和3)年8月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町307-1 TEL:050-3709-2333  FAX:050-6868-2721  メール:info@soujinochikara.com