【第206号】店長のリーダーシップが、会社発展のカギ|(株)西鶴

そうじの力だより第206号支援事例紹介店長のリーダーシップが、会社発展のカギ~明るくキレイな霊園を展開する(株)西鶴~大阪府で、四つの霊園を展開する(株)西鶴。霊園=墓地というと、「暗くて汚い」というイメージがありますが、同社は、それを覆す「明るくキレイな」霊園を実現しています。西洋庭園を思わせる同社の霊園は、訪れる人々を癒し、楽しませるための様々な仕掛けや工夫が施されており、そのユニークな経営手法が注目を集め、テレビや雑誌などのマスコミでもひんぱんに紹介されています。四つのうち、二つの霊園は、樹木葬専用。霊園の真ん中には、大きなオリーブの木が植えられています。訪れる人たちは、お墓参りをした後、オリーブの木陰やベンチに座って、ゆったりとした時間を過ごしています。ここ数年は、毎年、新卒採用を行っており、現在の人員は二〇名。私が環境整備のお手伝いを始めた八年前は、まだ、二つの霊園しかなく、人員も八名でした。まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長しています。四つの霊園があると、それぞれの霊園で、カラーが違います。当然、売上の成績にも差が出てきます。中には、なかなか整理整頓が進まない霊園もありました。ある霊園では、当初は、社員さんたちのカバンの中身まで開けてもらって、中に入っている不要なものを捨てるよう、私がずっと横について手取り足取り指導したこともありました。その霊園も、この二年ほどで、グンと良くなりました。以前は乱雑に収納されていた倉庫内のハンマーや刈りバサミなどの工具類も、今は、壁掛け式でキレイに並べられています。営業成績のグラフに使うマグネットも、ピルケースを流用して、きちんと分類して収納するようになりました。ここまで良くなったきっかけは、思い切って若い人に店長を任せたことだったようです。彼のリーダーシップで、この霊園そのものの雰囲気が、明るく前向きになりました。他の霊園においても、やはり店長がリーダーシップを発揮できると、どんどん整理整頓や改善が進んでいきます。たとえば、こちらの霊園では、当初、事務所内には大きなデスクが置いてありました。もともと手狭な事務所が、このデスクのせいで、さらに狭くなっていました。ところが、今回私が訪れたところ、デスクが撤去されて、代わりに、細長いカウンター式のテーブルが壁沿いに設置されていました。これならば、スペースも取らず、書き物をするにも十分で、事務所内の使い勝手もグッと良くなりました。この霊園の店長は女性なのですが、どんどん改善のアイデアを出して、霊園を良くしていってくれています。四つある霊園のうち三つには、懐かしいレトロな路面電車が置かれています。実際に、大正や昭和初期の時代に走っていたものを、譲り受けたものです。これを改装し、休憩所兼商談室にしています。車内のソファに座って霊園を眺めていると、ゆったりと落ち着いた気分になります。電車=旅立ち=霊園、という意味のようです。同社の山本一郎社長は、エネルギッシュなアイデアマン。次々と面白い取り組みを実行していますが、その根底には、「当たり前のことを徹底して行う」環境整備を重視する姿勢があります。まだまだ同社の成長の勢いに衰えは見られません。(小早)そうじの力 コラム「おそうじダイエット」のススメ~一石二鳥のお手軽ダイエット 先日、何気なくテレビの情報番組を見ていたら、八〇歳の女性が、毎日自宅の床を雑巾がけしている、というシーンが出てきました。 「なぜ掃除機でなくて雑巾なのですか?」と訊かれたその女性は、「掃除機よりも雑巾のほうがキレイになるでしょ」「それに、こうして雑巾がけをしていると、冷えた体がポカポカと暖かくなり、ちょうど良い運動にもなるんです」とコメントされていました。 その女性は、八〇歳とは思えないくらい若々しく、肌もツヤツヤで、経営者としてバリバリ仕事もされているのです。 そのテレビを見て、私も、なるほど、その通りだと、膝を打ったものです。 私は以前から、「おそうじダイエット」を推奨しています。 世の中は、ダイエットが大流行りです。老若男女問わず、皆が「どのダイエット法がいいか」と騒いでいます。 私は、ダイエットの要諦は、「無理なく、長く続ける」ことだと思っています。極端なことを一気にやると、続かず、必ずリバウンドします。 その点、そうじというのは、理想的な取り組みです。 雑巾がけは、雑巾をしっかりと絞るところからして、それなりの握力を使います。 床面に這いつくばり、雑巾をかけると、腰や膝、足首に負荷がかかります。 夏場ならば、ダラダラと汗をかくところですが、かといって、ゼーハー言うほどの重労働でもありません。 また、近所のゴミ拾いも、良い取り組みです。人間は、歩けば健康になります。かといって、何の目的もなく歩くのは、確かにおっくうです。 それが、「ゴミ拾いをする」という目的があれば、歩くのも楽しくなります。 歩いて、ゴミを見つけたら立ち止まって、しゃがんでゴミを拾い、また立ち上がる。この一連の動作は、意外に足腰の運動になります。まして、それを何回も繰り返すと、結構な運動量になります。 こうしてそうじをすれば、もちろん、家の中や街はキレイになります。ついでに、自分も健康になります。 それなりの運動量ですが、心拍数が上がるほどでなく、筋肉痛になることもありません。何より、続けられます。 費用負担ゼロで一石二鳥。ぜひ皆さんも、お試しあれ。(小早)株式会社そうじの力 そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ=環境整備”を通じた「企業風土改革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月1回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第206号 2022(令和4)年9月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町307-1 TEL:050-3709-2333   FAX:050-6868-2721   メール:info@soujinochikara.com