【第207号】自分たちの手で、職場をもっと働きやすく、快適に|データライブ(株)

そうじの力だより第207号支援事例紹介楽しみながら、創意工夫する!~自分たちの手で、職場をもっと働きやすく、快適に~ITサーバーの第三者保守で、業界トップシェアを誇る、データライブ(株)の環境整備のお手伝いをしています。企業のITサーバーは、通常、5年でメーカーの保守が切れます。その後は、機器を更新してほしいというのが、メーカーの思惑ですが、それを続けていると、企業には大きな負担がかかるため、第三者による保守が注目を集めているのです。この事業のカギを握るのは、保守部品の品揃えです。いざお客様企業において、サーバーにトラブルが生じた場合、すぐに駆けつけて、障害の部位を確定し、当該部品を交換する、というのが同社の仕事。そのため、その時に必要なネットワーク機器や部材などが、常に過不足なくストックしてあることが、事業の生命線なのです。それを担うのが、埼玉県久喜市にある、関東ストックセンター(KSC)です。広大な倉庫内に、膨大な数の機器類が、整然と保管されています。このKSCにおいて、山田和人社長の肝入りで、環境整備が重点的に行われています。現在、4人のメンバー+社長で、環境整備委員会が編成され、毎月定例の勉強会が開催されています。そのメンバーをリーダーとして、各グループごとに、月に12回の活動日が設けられ、全員参加によって、様々な改善活動が展開されています。まずは、整理、つまり不要なものを捨てることが肝要です。同社では、業種柄、いろいろなIT機器類が溜まっていきます。いざという時に役立つのではないか、という思いから取っておいたものが、今や山積みになっている、というものが、そこここにありました。それを、思い切って処分していきます。中には、数人、捨てるのが苦手な社員がいて、彼らは、自力で整理するのは無理と判断し、委員会に助けを求めてきました。それを幸いに、委員メンバーや周囲の人たちがサポートして、山積みになっていた機器類を処分することができました。同社が素晴らしいのは、こうした整理・整頓の活動において、自分たちでアイデアを出しながら、楽しみながら工夫していっていることです。たとえば、ケーブル類の整頓は、かさばるので、頭の痛い課題です。そこで、ある社員の発案により、百円ショップで売っている書類用のクリアケースを流用して、うまく収めることができました。とても見やすく、取り出しやすくりなり、作業がしやすくなりました。実はこの写真をツイッターに投稿したのですが、13千人が「いいね」を押してくれる、バズった投稿となりました。同様に、IT機器の細かい部材を収納するのに、釣りのルアーケースを流用して、うまく整頓できたものもあります。この春からは、新たに、周辺地域の清掃にも取り組んでいます。月に1回、交替でゴミ拾いを行っています。工業団地内にあるので、敷地を共有する他社との合同の活動です。地域がキレイになると、気持ちがよくなるものです。他社とも、よいコミュニケーションが取れる場となっているようです。一方、地震対策にも積極的に取り組んでいます。万が一の大地震の際にも、社員の安全を守るため、そして、大事な保守部品を守るため、ラックからパレットが飛び出さないようにするためのツメを、すべてのラックに備え付けました。山田社長は、急成長する会社の土台を支えるのは、環境整備(整理・整頓・清掃)だという信念の下、自ら旗を振って取り組んでいます。同社の勢いは、まだまだ衰える気配はありません。          (小早)今月の読書から8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営』小早祥一郎 著~社長、まず捨ててください~ 我田引水ですが、私自身の著書をご紹介させていただきます。私にとっては、2冊目の著書になります。 今回は、整理つまり「不要なものを捨てる」ことに焦点を絞り、「何を」「どのように」「なぜ」捨てるのかを、具体的事例やイラスト、図表などをふんだんに用いて、詳しく解説しました。 以下、「はじめに」からの引用です。 筆者は企業コンサルタントのはしくれですから、経営者の方に会うと、「小早さん、業績が良くなる方法を教えてくれ」と尋ねられることがよくあります。 そのときに、決まり文句のように私が答えるのが、「社長、まず捨ててください」というセリフ。 当然ながら、相手の反応は「は?」というものになります。 業績を良くするためには、ユニークな商品を開発するとか、強力な販売手法を編み出すとか、消費者を引きつける広告宣伝を打つ、といったことが思い浮かぶことでしょう。 しかし私は、そういうことをやる前に、「まず捨てましょう」と言います。そして、捨てなければ決して良くはならない、とも確信しています。 それはなぜか。 うまくいかないのは、そこに何か「悪さをしているもの」があるからです。言うなれば、病気における患部=ガンです。 そのガンを取り除くことなく、いくら栄養剤を摂取しても、体は良くなりません。いくらストレッチや筋トレをしても、健康体には戻りません。 それと同じで、企業組織において、不要なものというガンを放置したまま、業績を良くすることはできないのです。 だから、まず「捨てる」ことが必須なのです。 ところが、多くの方が、「捨てる」のが苦手です。そこには、執着やしがらみがあるので、それを手放すことが難しいのです。 多くの企業で、捨てることが不十分ゆえに、つまずきます。 いっぽう、捨てることを徹底できた企業は、その後の改革がうまくいきます。 この非常に大切で、かつ難しい「捨てる」ということについて、さまざまな角度から検証し、読者の皆さんが実際に「捨てる」ことができるように解説したのが本書です。       (以上、引用終わり) 一般家庭や個人を対象にした「捨てる」ノウハウ本は、たくさんあふれていますが、本書が、企業経営における唯一無二の「捨てる」ノウハウ本だと自負しております。 全国の一般書店およびAmazonなどのネット書店で絶賛販売中です。 (小早)株式会社そうじの力 そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ=環境整備”を通じた「企業風土改革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月1回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第207号 2022(令和4)年10月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町307-1 TEL:050-3709-2333   FAX:050-6868-2721   メール:info@soujinochikara.com