【第134号】社内コミュニケーションが活発化してきた!|(株)右川ゴム製造所

支援事例紹介社内コミュニケーションが活発化してきた!~右川ゴム製造所「そうじの力」~埼玉県八潮市にある(株)右川ゴム製造所。創業一一九年、今の社長が四代目という老舗の工業用ゴム製造メーカーです。ここで約一年半前から、弊社のお手伝いによる「そうじの力」がスタートしました。ゴムの製造工程というのは、ものすごく汚れるのです。まず原材料が硫黄やカーボンといった粉物です。さらに、練った生ゴムがくっつかないように離型剤として粉を散布します。従って、工場内は粉塵だらけ。ここをキレイにしようというのですから、相当な労力が要ります。工場内を六つのエリアに分け、それぞれから委員を選抜し、「そうじの力委員会」を編成しました。そして、一エリアずつ委員会メンバーが入って手を入れていきました。まず取り組んだのは、要らないものを捨てること、つまり「整理」です。各エリアに、使っていないもの、使いみちのないものがたくさんありました。その象徴が、裏の廃棄物置場です。当初はひどい状態でした。分別もまったくせず、なぜか自転車なども捨ててありました。草もボウボウでまるで無法地帯です。これらを、委員会メンバー全員人海戦術処分していきました。こうして生まれたスペースが有効活用されることになりました。以前から、工場内の治具置場が手狭だったのですが、この廃棄物置場の跡地に、新しい治具置場を建設したのです。これにより、工場内にもスペース的な余裕が生まれ、使いやすくなりました。「整理」が済んだら、次は「整頓」、つまり定位置化です。たとえば、ゴムを作る最初の工程。原料である粉と油を混ぜて練ります。大変に汚れる工程ですが、ここで使う道具を、壁に掛けて整えました。これだけで、この職場の雰囲気がガラリと変わりました。ある時、ここに掛けてあった工具が一本なくなり、大騒ぎになったそうです。以前だったら、おそらくその工具がなくなったこと自体に、誰も気づかなかったことでしょう(笑)。活動を続ける中で、何人か、非常に熱心に取り組んでくれる人が出てきました。福田仁さんは、その熱心さを買われて、二代目のそうじの力委員会の委員長に任命されました。初年度は、右川誠治社長ご自身が委員長だったのですが、「社員の自主性を伸ばしたい」との意向から、こうした措置が取られたのです。社員の通勤用の自転車駐輪場があります。ここでの自転車の停め方がいまひとつで、乱れがちでした。そこで、まっすぐなラインを引いたらどうだろうか、ということになりました。ライン引きの作業をしながら、目についた周辺の雑草などもむしっていきます。福田さんの熱意が他のメンバーにも伝わり、どんどん雑草をむしっていきます。とはいえ、まだまだ定着しているとは言いがたいです。不要物を捨てることに抵抗する人がいます。委員会メンバーが物を定位置に戻しても、すぐに乱す人もいます。工場内に舞っている粉塵の除去は、これからの大きな課題です。こうした事態を改善するために、委員会メンバーが工場内を巡回し、課題点をリストアップしたレポートを作成しました。これを基に、委員会メンバーで改善策を話し合い、実行に移しています。私が彼らと接していて感じるのは、この活動をはじめてから、社長と社員の距離、そして社員と社員の距離が近くなっているということです。実務においては、同じ会社内でも、部署が違うとなかなか共通の話題がないものです。しかし、そうじという共通の取り組みを通じて、確実に社内のコミュニケーションが活発化しています。粉塵対策が本格化する今後に、大いに期待したいです。       (小早)良い社風具現化プロデューサーが楽しくお届け!“そうじの力”おためし体験記エピソード3(株)ホワイトホームズ様 「そうじの力」は、“やるからわかる”。 「そうじ」はつまらない・つらいものではなく、社内が明るく楽しくなる、コミュニケーションの手段になります。そんな楽しい「そうじ」をまずは体験してもらいたい!という願いを込めて、1社1回限り無料で”お試し体験“を実施しています。 体験の1時間の中でどんなことをしているのか、何が起こっているのか?連載でお伝えします。 東京都大田区にある、(株)ホワイトホームズ。大田区の賃貸全般を取り扱う不動産会社です。 今回は、社長の机を題材に、「机の整理」のお試し体験を行いました。参加者は、社長・ベテラン社員さん・新入社員さんです。 引出しを取り出し、中の物を出してみると、「あ!こんなところにあったんだ!」というものが、沢山出てきました。 ある引き出しを開けると、チェーンがジャラジャラと沢山出てきました。新入社員「これ、何ですか?」社長「あー。昔これでさ、物件の看板を掛けてたんだよ」新入社員「へー、そうなんですか」社長「今は使っていないけどね」ベテラン社員「私たちも使わないです」ベテラン社員「うん、要らないよね」社長「え、そうなの?でも使うかもしれないじゃん。じゃあさ、共有スペースにちょっととっておこうよ」 …。そうじを通じて、思いがけず会社の歴史を共有できました。一緒にそうじをすると、仕事外の小さなコミュニケーションが生まれていきます。ご参加いただいた皆さんの感想です。「環境整備は、楽しく行うこと、一人ではやらないことが大切だとわかりました」(河津文三社長)「会社内の共有物を捨てる判断について、"いつまでに・どうする"を決めるのを、皆でやらないと難しいとわかりました」(石田由希子様)「"順序"が大切であること、また時間をそうじに優先させる理由がわかり、目の覚める思いでした」(T様)「見える所だけきれいにしても意味がないとわかりました!」(I様)  私たちは、そうじを通じて「風通しの良い社風をつくる」お手伝いしています。お試し体験は、それを体感できる場。ぜひお気軽に「我が社でも体験してみたい!」と、お声がけくださいませ!メール・お電話にてどうぞ。     (大槻)「そうじの力」コラム「裏」に本音が出る~表の顔と裏の顔~毎朝、ゴミ拾いをしながら散歩をしています。こうして歩いていると、街の中の色々なことが見えてきて、面白いのです。 下の写真は、とある焼肉屋の裏側です。焼肉屋の裏側を覗いたことのある人は、世の中にはたしてどのくらいいるでしょうか。まして群馬県のように「車社会」だと、駐車場に着いてから入口に入るまでの導線しか目に入らないものです。 裏側には、業者さんの回収を待っているのでしょうか、使用済みのおしぼりが出してあります。ポリバケツに入ったゴミも出してあります。ここまでは理解できますが、その出し方もずいぶんと乱雑です。 それ以外にも何だかたくさんのものが置いてあります。使い古したコンテナ、空っぽのビールケース、一斗缶の空き缶、段ボール、鉄板、木の板、ボロボロに錆びた消火器。 よく見ると、脇の方には冷蔵庫の上に洗濯機が横向きに置いてありますが、どう見ても稼働しているとは思えず、長らく雨ざらしになっているようです。 私はこの焼肉屋に入ったことはありませんので、この店の食べ物がおいしいのかどうか、店員のサービスが良いのかどうかは分かりません。しかし、おそらく大したことはないだろうと推測できます。 「裏」には人間の本音が現れます。 もしこの店の経営者や店長が、きちんとしたマネージメントをできる人であれば、この裏側もここまで乱雑な状態にはならないはずです。清潔好きな人は、表だろうと裏だろうとキレイにするはずでです。 そもそも、誠実な人であれば、表の顔と裏の顔は、さほど違わないもの。 表の看板だけ「おいしいよ~!」「清潔で安全だよ」と謳っていても、裏側がこれでは、彼らの言葉を信用することはできません。 政治家が、表でいくら立派なことを言っても、裏で汚職や利益誘導を行っていたとしたら、信用できないのと同じです。 表の顔と裏の顔があるとしたら、裏の顔こそが真の顔だととらえるべきでしょう。 だからこそ私は、支援先に対していつも、「見えないところからキレイにしましょう」と呼びかけています。 前号でご紹介したトイレも同じです。水濾の裏側にこそ、そうじする人の気持ちが現れるのです。   (小早)スタッフ森川剛存の そうじの力実践レポートとんかつこがねの環境整備日記⑥父から受け継いだ家業の飲食店「とんかつこがね」。長年の営業で汚れた店を少しづつキレイにしています。今月は店舗の二階にある三畳間の整理の様子を紹介します。 以前は従業員用の部屋として使われていたのですが、今では倉庫代わりとなり、什器・備品類をはじめ、様々な物が無造作に置かれていて足の踏み場も無いほどです。 整理の作業を行う前に計画を立てます。まず部屋の見取り図を大まかに書き5つのエリア(畳上、カラーボックス、ロッカー、二段ベッド上、下)に分けました。 作業は①物を出す、②仕分ける、③戻す、という工程で進めていきます。最後に作業時間を一日15分と決め、実施日をカレンダーに落し込んでスケジュールを作成しました。 最初に取り掛かったのは、畳の上に直置きにされている物を隣の客間へ運び出す作業でした。 7~8分で物を出した後、①必要な物、②捨てる物、③どちらか判断しかねる物、の3つに仕分けをします。 法令で保管年数が定められている伝票・帳簿などは捨てられません。しかし内容を見る機会はここ数年殆ど無かったので、できるだけ奥へ戻す事にしました。 この日多く捨てたのが、母親が何かに使えるからといって溜めていた沢山の空き箱でした。元来捨てられない性分の母親なので、いざ捨てると決めても思いが断ち切れない事が多々あり、もめる事もしばしばでした。 しかし、「もったいないという気持ちが先に立つのは仕方ないが、長年使われないまま眠っているなら同じ事だよ」、という説明を繰り返すうちに、最初は消極的だった母親も、少しずつながら自分から仕分け作業をしてくれるようになってきました。 傍目から見て明らかに不必要だと思われる物でも、一人で決めない事が大事です。複数人で確認してから捨てないと後々トラブルの元になりかねません。 「昨日より今日は良くなった」という変化を感じ共有する事で、そうじを楽しく進められる事を体感中です。  (森川)今月の読書から『アメリカの鏡・日本(抄訳版)』ヘレン・ミアーズ著 伊藤延司訳~日本は欧米列強先生に教えを受けた“優等生”だった~著者は、戦争中は日本専門家としてアメリカ陸軍省で講義し、戦後GHQの労働諮問委員会のメンバーとして活躍。それらの経験を基に書いたのが、この本です。1984(昭和23)年に出されたこの本は、アメリカにとって不利な内容が書かれていたためにGHQにより発売禁止となり、世間から“忘れられた”存在になっていました。 著者はまず、GHQによる日本占領を、『この計画は戦争の合法的行為、すなわち賠償行為の常識をはるかに超えた、圧倒的スケールの「懲罰」と「拘束」である』と断じています。そして、『日本人は起訴状にあるように、本当に世界征服の野望を抱く野蛮で侵略的な民族なのか』と疑問を呈しています。 開戦の原因について、『1941年7月25日にアメリカ、イギリス、オランダが打ち出した凍結令である』『私たちの公式記録が、パールハーバーはアメリカが日本に仕掛けた経済戦争への反撃だったという事実を明らかにしている』と述べます。 本書で特に興味深いのは、日本という国が「非道徳的」な国であり、アメリカをはじめとする欧米の連合国が「道徳的」であるという構図に対して、真っ向から反論しているところです。  当時の欧米列強による植民地支配について、『欧米列強は「平等」を口にする。しかし、実際には人種差別を行い、人種と力と「条約上の権利」を盾に特権を要求している。彼らは「自由競争」と「自由経済」を口にする。しかし、彼らは後進地域で独占支配を強め、経済的圧力あるいは武力で高価な権益を獲得し、特権として関税も管理している。』と評します。そして、日本が中国やアジアで行ってきた行為は、まさに欧米列強が行ってきたことを学び、忠実に実践しただけだ、と鋭く論評するのです。 これが本書の題名の『アメリカの鏡・日本』の意味するところなのです。  『日本からみれば、問題はきわめて簡単だった。つまり、(1)満州に「合法的自衛」手段としての戦略拠点を確保し、(2)日本帝国圏と満州、華北からなる経済ブロックをつくって経済の安全保障を確立しようというのが日本の計画だった。そうすれば、これまでのように原材料物資と市場をアメリカ、イギリス、フランス、オランダに依存しなくてもすむ。』ところが『アメリカは日本がアジアで指導的地位につくことを望んでいないのだ。つまり、人種差別的、通商的、戦略的反対であると、日本は解釈した』というふうに、戦争への道が開かれてしまうのです。 そして、当時から現在まで続くアメリカの本音を、『アメリカが怖れているのは、どうやら日本の競争力らしい。日本に対する見方が誇張されているのは、そのためだ。』と、明らかにします。 私たちは、「誰が悪いのか」という議論はさておき、西洋文明がどのように今日の世界を作ってきたのかを学ぶ必要があるように思います。         (小早)お知らせ◆「社内活性化」セミナー日程  ・9月23日(金)15:00~16:30 東京都  台東区民会館 講師:小早祥一郎 ・10月7日(金)15:00~16:30 群馬県  ビエント高崎 講師:小早祥一郎◆小冊子無料頒布『働くってどういうこと?』小早祥一郎が中学校で講演した講演録です。ご希望の方に無料で差し上げます。ご請求は巻末の連絡先まで。◆読者プレゼント! 「そうじの力」オリジナルTシャツ。 ご希望の方に差し上げます。株式会社そうじの力社内コミュニケーション活性化の支援弊社はそうじ(環境整備=5S=整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を通じた「社内コミュニケーション活性化」を支援します。講義、現場巡回、チームミーティング、体験実習、計画作りを通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)お気軽にお問い合せください。