お客様の声

Mランド((株)コガワ計画)は、島根県益田市にある「心が磨かれる」自動車教習所です。
代表取締役の小河二郎会長にお話を伺いました。
Q:弊社にお声かけいただいた経緯を教えてください
ずいぶん以前に小早さんがMランドに見学に来られたことがあって、それ以来、ハガキなどのやり取りをしていました。
すると小早さんから、新たに「そうじの力」という会社を興して事業を行う、という連絡をもらったのです。
「そうじの力」という会社名が気に入って、ぜひウチでもご指導を願いたいと思って来てもらいました。
私どもは、「Mランドはきれいだ。あの広い敷地に吸殻一つ落ちていない、素晴らしい」と誉められるのをいいことに「そうじ」というものを表面的にしか捉えていませんでした。
何となく皆でやっていると思っていたものが、実際には本当のそうじとはとても言えるようなものではありませんでした。
小早さんの指導を受け、手をつけてみるとまったく認識違いということが解ってきたのです。
私は物事には中庸が何より重要であり、いい加減でなければいけないと思っています。
「いい加減」こそ最上のものと思ってきました。
しかし、この考えは3.11までで、それ以後多少の修正がいると考えるようになりました。
そもそも会社や組織は、それを運営する上で、「やる気」がないとうまくいかないし、同じシステムでも「やる気」があるかないかでは差がつくものです。
しかも、その「やる気」をどのように継続させるかが、経営上の大きな課題です。
今やっていることに全力投球せずに年がら年中いい加減にやっていると、組織も人間も急速に劣化することを、3.11以降感じるようになっていました。
そのとき、起死回生にそうじほど良いものはないと、改めて気づいたのです。
私の親父、石見交通(株)の創業者小河松吉は、石見地区にバス・タクシー事業を展開し、さらに広島線の開業など遠距離バス路線の開業者でした。
事業欲は旺盛でしたが、金を儲ける話をしたことはただの一度もありませんでした。
しかし、そうじ好きは徹底しており、これほどそうじが好きで几帳面な人はいないと思います。
ただ、そうじの神様、鍵山秀三郎さんと違い、そうじが過ぎて病膏肓と言った方がよいのかもしれません。まさに、過ぎたるは及ばざるがごとしです。
それが、私にとっては反面教師となり、ぐうたらな私が今ここにいるということかもしれません。
しかし、自分のことはさておき、世の中必要必然、隔世遺伝なのか、気づいてみれば、そうじの好きな社員がたくさん育っていました。
「重美塾」「一美塾」の青木重美、大畑一美君を先頭に大内、和崎・・・・・と名前を挙げればきりがありません。
小早さんの協力を得て、「そうじ」をもう一度初心に戻って実践し、Mランドをまた大きく飛躍させようと思ったのです。
Q:どんな点を評価していただいていますでしょうか?
社員が自主的に、楽しく問題に取り組むよう導く、その指導方法が良いと思います。
実際、社員たちの顔を見ていると、楽しそうです。
私の親父はそうじが好きでしたが、私はそうじがキライです。
その私にも、「会長もそうじに取り組んでください」と小早さんは言います。そう迫られては、やらざるをえません。
『そうじの力だより』では、沢山のことを教えて貰っています。
当たり前のことを当たり前のようにしてゆく凄さに敬服しております。
『そうじの力だより』でMランドのことを取り上げていただいたことがありました(第91号、第95号、第103号、第121号)。
文章を読み終わって、小早さんは随分心あたたかい人だなあと感動しました。
それから、小早さんが中学生に向けて講演した内容を文章に落とした小冊子『働くってどういうこと』も読みましたが、いい本で感服しました。素晴らしいことです。
Q:「そうじの力」を導入して、社内にどんな変化が起きていますか?
社内外が「キレイ」になりました。
活動の初期には、要らないモノを随分と処分しました。
そのおかげで、物置同然だった部屋が空き、それを全く新しい発想の「満点合格ルーム」に改造して、ゲストに喜んでもらっています。
社員の表情も、以前とはずいぶん違って、明るいです。
「そうじの力」のチーム
Q:ご意見、ご要望をお聞かせください。
見事だと思います。素晴らしいです。
「そうじの力」が発展することは、即この国日本の発展にもつながっていきます。
どんどん広げていってください。
Q.ありがとうございました!
導入事例
主体性と責任感が生まれてきた!Mランド(島根県 自動車教習所)
島根県益田市にある益田ドライビングスクール、通称Mランド。弊社がお手伝いしての「そうじの力」活動が一年の節目を迎え、研修会と社内発表会が開催されました。
まず私小早が簡単なレクチャーを行い、引き続き、各チームがこの一年間に取り組んだ内容や感想を発表しました。
各グループによる発表
皆さんの感想を、いくつか抜粋します。
「現状維持でいいと思うと、実際には汚くなっていってしまう。常に『もっとキレイに』という気持ちを持ち続けないといけないと分かりました」
「今までずっと『机上ゼロ』に取り組みたいと思いつつも、『でも現実にはこれこれの障害があるので…』などと自分に言い訳をして取り組んできませんでした。ところが実際に机上ゼロにしてみると、その良さが分かるし、たくさんのことに気づくようになりました」
苦労の末の「机上ゼロ」
「床磨きをしていると、なぜ『局所集中』が大事なのかが分かります。広い範囲をやると、ムラになってしまうのです」
「取り組み当初は、『こんなに捨てて大丈夫なのかな』と思ったりしましたが、不要なモノを捨てることで、本当に必要なモノが見えてきました」
「敷地周辺のゴミ拾いをしていると、けっこうゴミが落ちていることに気づきます。ゲストの行動範囲をキレイにするのは我々の責任だという意識を持って、今後もゴミ拾いを続けていきたいです」
「昼のそうじの時間は、普段はなかなか話をすることのできない先輩たちと話をすることができる交流の時間。自分にとっては、この時間がとても大切な時間になってきました」
「先日、わがチームでガードレール磨きを行いましたが、その日が休みの人も出てきて参加してくれました」
これらの発表を受け、次年度の新体制が発表されました。
チーム編成は基本的にこれまでのものを継続し、リーダーが全員交代しました。毎年、リーダーを代えることで、全員が主体性と責任感を持って取り組んでもらうのが狙いです。
その後、各チームに分かれて、次年度の活動計画が作成され、新体制のスタートが切られました。
グループごとに計画づくり
さて、新体制スタートから一か月後に訪問し、チームリーダーを集めてのミーティングを行いました。それぞれのチームリーダーからの報告を聞くと、ずいぶんと工夫し、進歩したような印象を受けました。
あるチームでは、毎週木曜日朝の「そうじの日」の活動リーダーを持ち回り制にしているといいます。持ち回りにすることで、チーム内の全メンバーが主体性と責任感を持って活動に臨むことができます。
また別のチームでは、昨年までほとんどそうじに参加しなかったあるメンバーが、新体制になってから毎日参加するようになったといいます。理由は分かりませんが、本人の中で何かが変わったのでしょう。
オリジナルTシャツを作成するチームも。「楽しみながらそうじに取り組む」工夫をしています。
そうじの後は、みな笑顔!
別のチームでは、月に一回だった待避所のそうじを、新体制になってから毎週一回に増やしたそうです。
二輪教習所詰所の担当チームでは、ヘルメットとグローブ、ゼッケンなどの置き場に標識を施したところ、教習生がきちんと元に戻すようになったといいます。
窓枠を外してサッシをそうじ
各チームリーダーが音頭を取り、メンバーみんなで考え、「もっとキレイに」「もっと楽しく」するためのアイデアがどんどん湧いてきているようです。
同社の小河二郎会長も、「社員の表情も、昨年とは全然違う」とおっしゃっています。
そうじを通じて、素晴らしい経営で注目されていたMランドの雰囲気が、さらにホスピタリティー溢れるものに進化しつつあります。
◆他企業経営者を招いて開催した、発表会のようすです(↓)
※もっと詳しい企業事例をお聞きになりたい方は、当社セミナーにぜひお越しください!
動画
・2015年6月26日・27日「そうじの力総会」in島根県益田市